日本の極超音速ミサイル 豪州で発射試験へ
日本とオーストラリアの防衛相は2026年8月18日、キャンベラでの会談で日本の極超音速ミサイル計画の支援を含め、オーストラリアの試験場を使う協力の枠組みをつくると閣僚声明で発表しました。
オーストラリアのマールズ副首相兼国防相と日本の小泉進次郎防衛相は2026年8月18日、キャンベラで防衛相会談を開き、オーストラリアの試験場を使って協力を進める枠組みをつくることを閣僚声明に盛り込みました。
この枠組みに含まれるのは、目標を正確に撃つ長射程の精密打撃装備や、自律型装備の試験です。音速の5倍以上で飛ぶ極超音速ミサイルについて、日本の開発計画を支援することも対象に明記されました。日本のミサイルを国外の射場で試験する道筋が、閣僚レベルの文書になったのはこれが初めてです。
今後10年かけて進める射場の利用
マールズ国防相によると、試験場を使う取り決めは、極超音速ミサイル計画を含む複数のミサイル技術を対象に、今後10年かけて進められます。
そして小泉防衛相は共同会見で、極超音速ミサイルなどスタンド・オフ・ミサイル、つまり相手の射程の外から撃てる長射程ミサイルの発射試験をオーストラリアで行うことに触れ、実現に向けて協議を加速させると述べました。実際の発射試験に向けた動きは、ここから始まる段階です。
フィールド試験を終えたレーザー装備「Boobook」
日豪の装備協力は、極超音速ミサイルだけではありません。日豪初の共同開発であるレーザー装備「Boobook」は、2026年7月に南オーストラリア州でのフィールド試験を終えました。Boobookは、陸上の戦闘プラットフォームに搭載できるレーザー能力だとされています。
艦艇の分野でも協力は深まっています。オーストラリアの汎用フリゲート計画では能力向上型もがみ型(もがみがた)が選ばれており、2029年に1番艦をオーストラリア海軍に引き渡しことが計画されています。
2026年は、日豪友好協力基本条約の締結から50周年にあたります。節目の年の閣僚声明で、ミサイルの試験からレーザー、艦艇まで、幅広い協力が示された形です。西太平洋をめぐる地域の安全保障は様相が変わりつつあります。


